仕事のやりがいに関するアンケート調査
2014.12.05
- 雇用
- 意識調査
- 障がい者
- 身体
- 精神
- 発達
- 知的
実施の背景
2014年11月に厚生労働省から発表された「平成26年 障害者雇用状況の集計結果」によれば、民間企業に雇用される障がい者の数は11年連続で過去最高となり、実雇用率も過去最高の1.82%でした。このように障がい者の就労の機会が年々増えている中、障がい者がどのような意識で仕事に取り組んでいるかを知るため、意識調査を行ないました。
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対象者
20~60代の就業経験者
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実施方法
インターネット調査
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アンケート期間
2014/9/19~2014/10/2
有効回答者数:103名
仕事でやりがいを感じている方は59%いる一方、やりがいを感じていない方が41%いました。
どのようなときにやりがいを感じられるか、という質問では、「責任のある仕事を任せてもらえる」「やりたい仕事ができている」「自分自身の成長が実感できる」という回答が上位を占めました。このように仕事の内容や責任の度合い・仕事による成長を重視する傾向は、どの年代・どの障がいにおいても同様に見られることから、能力や志向性に合わせた適正な配置がやりがいを感じるうえで大切なポイントになると考えられます。
一方、どのようなときにやりがいを感じられなかったか、という質問では、「給与・報酬が低い」「実績が公正に評価されない」が上位を占めました。このことからも、仕事の内容や責任の度合い・仕事による成長だけでなく、それに見合った給与や報酬・評価もやりがいを感じるうえでは重要だということが伺えました。
また、障がい別にみると、精神保健福祉手帳所持者では「障がいについて理解してもらえない」が、最も多い回答となりました。そのため、身体障がい者手帳所持者よりも障がいへの理解がやりがいに大きく影響すると考えられます。
このように、求職者の能力や志向性に合わせた適性な配置を行なうこと、そのうえで公正な評価を行なうことが重要です。
また、精神障がい者については病気の特性や症状への理解・配慮を現場に浸透させることが特に重要であると思われます。
現職または前職では、仕事でやりがいを感じていましたか?
現職または前職で、仕事でやりがいを感じられたのはどんな時でしたか?
年代別
障がい別
《その他回答》
- 自分がデザインしたイメージキャラやチラシで褒められた事(40代・女性)
現職または前職で、仕事でやりがいを感じられなかったのはどんな時ですか?
年代別
障がい別
《その他回答》
- 経営が不安定(40代・女性)
- 生活できる収入につながらない(40代・女性)
- 障がいの影響で出来ることに限りがある(40代・男性)
- 上司一名と同僚一名から、理由不明の無視をされた(40代・女性)
- 人間関係、パワハラ(40代・女性)
- 理不尽な仕事をおしつけられる(40代・男性)
- 定年がある(60代・男性)
- 利益を上げる為なら、法、道徳、顧客を無視すべきと言う考え(40代・男性)
アンケート期間:2014年9月19日~10月2日
有効回答者数: 103名