社風・職場の雰囲気への満足度に関するアンケート調査
2015.1.14
- 雇用
- 意識調査
- 障がい者
- 身体
- 精神
- 発達
- 知的
実施の背景
2014年10月15日に障がい者総合研究所が実施した「会社への満足度に関するアンケート調査」によれば、会社に対して不満に感じている項目の1位は『給与』、2位は『社風・職場の雰囲気』でした。そこで、不満足の大きな要因である『社風・職場の雰囲気』に関して、より詳細な調査を行なうため、アンケートを実施しました。
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対象者
20~60代の就業経験者
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実施方法
インターネット調査
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アンケート期間
2014/11/13~2014/11/19
有効回答者数:177名
就職・転職する場合に最も働きたい社風・職場の雰囲気は、1位が「意欲や能力に応じて仕事を任せてもらえる」、2位が「仕事とプライベート・家庭を両立させやすい」でした。特に、身体障がい者手帳所持者では「意欲や能力に応じて仕事を任せてもらえる」のほうを、精神保健福祉手帳所持者では「仕事とプライベート・家庭を両立させやすい」のほうを、より重視する傾向が見られます。
また、現職または前職の「社風・職場の雰囲気」に関する満足度については、「満足している」という回答が45%、「満足していない」という回答が55%となり、半数以上の方が何らかの不満を感じていることが分かりました。
「満足している」と回答された方が具体的に満足している点は、1位が「仕事とプライベート・家庭を両立させやすい」、2位が「意欲や能力に応じて仕事を任せてもらえる」でした。このことから、「満足している」と回答された方の多くは、前述の重視する項目が満たされていることが伺えます。
一方で、「満足していない」と回答された方が具体的に満足していない点は、1位が「意見や主張が受け入れられにくい」、2位が「社員同士のコミュニケーションや交流が少ない」でした。
このことからも、障がい者にとって意見や相談しやすい環境を作ること、そのうえで改善に向けた対策を本人と一緒に検討していくこと、改善が難しい場合は本人が納得できるまで十分に説明すること、このようなコミュニケーションのあり方・相談体制の見直しが、障がい者を長期的に雇用していくうえでは重要と言えます。
就職・転職する場合に、最も働きたい「社風・職場の雰囲気」はどれですか?
障がい別
《その他回答》
- 法律・ルール遵守。朕は法なりの上司は困ります(40代・男性)
- ブラック企業でない会社がいい(50代・男性)
- 障がい者への理解がある職場(20代・女性/30代・男性/50代・女性)
- 忙しい職場(30代・女性)
- 新人の教育体制がきちんとできている企業(50代・女性)
現職または前職の「社風・職場の雰囲気」について、満足度を教えてください
障がい別
現職または前職の「社風・職場の雰囲気」について、満足している点を教えてください
障がい別(満足している方)
《その他回答》
- 障害者でも健康な人と同じ接し方をしてもらえる。マイペースに仕事を進められる(20代・女性)
- 社員同士、全体的に仲が良い(40代・女性)
- きつく注意されない(40代・男性)
現職または前職の「社風・職場の雰囲気」について、不満に感じている点を教えてください
障がい別(満足していない方)
《その他回答》
- 障がい者に理解および配慮がない(30代・男性/50代・女性)
- 二人の人間に突然無視され、ダメージにより入院中(40代・女性)
- インフルエンザに罹患したけど有給休暇どころか公休すら認めてくれず出勤した(30代・女性)
- トイレに入ると出られないぐらい、緊迫した空気だった(40代・男性)
- 暴言が多い(40代・男性)
- 社員の言う事は絶対(30代・女性)
- 女子社員に我儘な人がいるが今はパワハラといわれるので注意できない(50代・男性)
- OJTの進め方(50代・男性)
- 仕事の引継ぎが十分でない(30代・男性)
- 周りがどのような仕事をしているか、詳細な説明がない(50代・女性)
- 仕事量が多過ぎ、キャパを超えている(40代・男性)
- 残業時間が月平均80時間を越えていた(30代・男性)
- 残業代がもらえない(30代・男性)
- 休日が完全週休2日制ではない。特に子育てしている女性社員は働きにくい(30代・女性)
- 社長が変わり仕事を与えてもらえなくなった(40代・男性)
- あまり仕事がない(20代・男性)
- 働ける日数が少ない(70代・男性)
- 経営悪化で社内の雰囲気が悪い(40代・女性)
- 不正が多い(40代・男性)
- 自営だったので特に無し(50代・男性)
アンケート期間:2014年11月13日~11月19日
有効回答者数: 177名