入社後の社風・職場の雰囲気の変化に関するアンケート調査

2015.1.26

  • 雇用
  • 意識調査
  • 障がい者
対象障がい:
  • 身体
  • 精神
  • 発達
  • 知的

実施の背景

2014年10月15日に障がい者総合研究所が実施した「会社への満足度に関するアンケート調査」によれば、会社に対して不満に感じている項目の1位は『給与』、2位は『社風・職場の雰囲気』でした。そこで、不満足の大きな要因である『社風・職場の雰囲気』に関して、より詳細な調査を行なうため、アンケートを実施しました。

  • 対象者

    20~60代の就業経験者

  • 実施方法

    インターネット調査

  • アンケート期間

    2014/11/13~2014/11/19
    有効回答者数:177名

社風・職場の雰囲気に関して、入社前後の印象の変化を質問したところ、「良くなった」という回答は13%の一方、「悪くなった」という回答は46%と最も高くなりました。特に精神保健福祉手帳所持者において「悪くなった」という回答が多く、過半数の54%を占めています。

なお、良くなった理由について、最も多かった回答は「上司や同僚・後輩など社員との関係が深まった」であり、社内の人間関係が大きく影響していることが分かります。一方、悪くなった理由について、1位は「入社前に得られた情報が少なかった」、2位は「入社前に得られた情報と異なっていた」であり、入社前の情報不足が主な要因であることが伺えます。

また、就職・転職活動時の社風・職場の雰囲気の確認方法は、1位が「面接官の対応・雰囲気」、2位が「特に無い」、3位が「求人票に書かれている情報」になりました。このことからも、現状では就職・転職活動の際には「面接官の対応・雰囲気」などから社風や職場の雰囲気を推測するしかなく、情報を得にくい状況であると思われます。

障がい者雇用においては、応募の段階から配属先が決まっているケースは少なく、多くは選考を通じて配属先が決まります。その為、職場の情報を得られる機会は選考の後半にならざるを得ず、機会も限られてしまいがちです。
場合によっては、職場見学や配属先メンバーとの面談を実施するなど、適宜、配属先の情報を提供していくことが、入社後のミスマッチを防ぐために重要であると思われます。

現職または前職の「社風・職場の雰囲気」について、入社前と入社後で印象は変わりましたか?

障がい別

※有効回答者数の多い身体障がい者手帳・精神保健福祉手帳所持者のみ抽出

入社前と入社後で印象に変化があった方は、その理由を教えてください

障がい別(良くなった方)

障がい別(悪くなった方)

《その他回答》

  • 年齢層が高いと聞いたが、配属チームは若手のグループ(50代・男性)
  • 体験入社させてもらった時と、まったく仕事内容が違った(40代・男性)
  • 女子社員が異動で来たが性格が悪い(50代・男性)
  • パワハラを多々受けた(30代・女性)
  • 私がワンマン社長の期待と違っていた為、1日2回呼び出されて、辞めろと言われる様になった(40代・男性)
  • 自身に対する風当たりが強くなった(20代・女性)
  • 身体障がい者となってから徐々に対応が変わった(40代・男性)
  • 仕事時間数が減らされた(30代・男性)
  • トップダウンで会社の方針が頻繁に変わる(50代・男性)
  • システムが変わった(40代・女性)
  • マスコミの良い報道をうのみにしていた(40代・女性)
  • すぐに辞めたから判らない(50代・男性)
 

現職または前職の会社を選ぶ際、「社風・職場の雰囲気」について、どのように確認しましたか?

 

障がい別

《その他回答》

  • ハローワーク(30代・男性)
  • 派遣時代からお世話になっていた流れで入社(40代・女性)
  • 前々職場の紹介(60代・男性)
  • 社員の方のお誘い(40代・女性)
  • 選ぶと言うよりは、嫌だけど他に無いと言うのが現状だった(40代・男性)
アンケート回答者

アンケート期間:2014年11月13日~11月19日
有効回答者数: 177名

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