精神障がい者の入社後の相談体制に関するアンケート調査
2015.12.22
- 雇用
- 意識調査
- 企業
- 障がい者
- 精神
実施の背景
2015年7月に実施した「精神障がい者の雇用への社内理解・配慮に関するアンケート調査」によれば、障がいへの理解度が高い企業ほど、精神障がい者の定着は上手くいっているということが分かりました。一方で、精神障がい者の定着のためには、障がいへの理解だけでなく、悩みや不安が生じた際の入社後の相談体制も重要だと考えらます。実際、2015年1月の「転職・退職理由に関するアンケート調査」でも、精神障がい者が転職・退職を決断する前に必要としていたものの1位は「相談できる人・場所・機会」でした。そのため、こうした入社後の相談体制と定着の関係を明らかにするとともに、相談体制に関する企業・精神障がい者のニーズを把握するため、アンケート調査を実施しました。
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対象者(企業)
障がい者採用担当者
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実施方法
インターネット調査
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アンケート期間
2015/9/8~9/17
有効回答者数:113名
<企業アンケートからの考察 ※調査Reportより一部抜粋> [1] 「社内に障がい者が相談しやすい雰囲気がある」という企業ほど、定着は上手くいっている傾向が見られる 社内に障がい者が相談しやすい雰囲気が「ある」という企業の割合は73%であり、相談しやすい雰囲気があるという企業ほど「精神障がい者の定着が上手くいっている」という回答が多くなりました。各企業は、こうした雰囲気を作るため、様々な工夫を行なっているようです。フリーワードにおいて最も多い回答は「相談担当者を配置する」でしたが、その選定方法や連絡方法などにも工夫をしているという声が聞かれました。 [2] 精神障がい者の定着のために「支援機関の職員による職場訪問が必要」という声が多い一方で、実際の利用は半数程度に留まっている 精神障がい者の定着のために、社外の支援機関の職員による職場訪問が「必要だと思う」という企業の割合は79%でした。一方で、実際に支援機関の職員による職場訪問を「活用している」という企業は47%に留まっており、半数以上が活用できていない事も判明しました。「活用していない理由」の1位は、「支援機関の利用方法が分からなかった」であり、支援機関の存在は知っていても、その利用方法や支援内容が分からないため、活用に結びついていないことが伺えます。 ※より詳細な調査結果については、「調査Report」をご覧ください
社内には、障がい者が相談しやすい雰囲気があると思いますか?
■まあまあある
■あまり無い
■ほとんど無い
「相談しやすい雰囲気の有無」と「定着」の関係
精神障がい者の定着のため、社外の支援機関の職員による職場訪問は必要だと思いますか?
■まあまあある
■あまり無い
■ほとんど無い
精神障がい者の定着のために、社外の支援機関の職員による職場訪問を活用されていますか?
■まあまあある
■あまり無い
■ほとんど無い
社外の支援機関の職員による職場訪問を活用されていない理由を教えてください
アンケート期間:2015年9月8日~9月17日
有効回答者数: 113名