キャリアアップに関するアンケート調査
2016.3.25
- 雇用
- 意識調査
- 障がい者
- 身体
- 精神
- 発達
- 知的
実施の背景
厚生労働省より直近に発表された「平成27年 障害者雇用状況の集計結果」によれば、民間企業における障がい者の実雇用率は1.88%となり、過去最高を更新しました。このように障がい者雇用への取り組みが活発化する一方、入社した障がい者のキャリアアップについては多くの企業が課題を感じているようです。そのため、障がい者の声をもとに、その現状を明らかにし、対策を検討するため、アンケート調査を実施しました。
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対象者
20~60代の就業経験者
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実施方法
インターネット調査
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アンケート期間
2016/1/18~1/24
有効回答者数:268名
(障がい者雇用で就職した方)
<アンケートからの考察 ※調査Reportより一部抜粋> [1] 障がい者雇用で就職した方の雇用形態では、正社員の割合が4人に1人と低く、さらに役職に就いている人も少ない傾向が見られる 障がい者雇用で就職した方の雇用形態は、正社員の割合が26%であり、契約社員または嘱託社員の割合が45%と最も高くなっています。また、現職または(離職中の方は直近の)前職の役職についても確認したところ、92%は役職が就いていない一般社員であることが分かりました。 [2] 障がい者の8割が、キャリアアップをすることに関心があり、特に「仕事の幅を広げること」を重視している傾向が見られる 障がい者雇用で就職した方のうち、キャリアアップをすることに関心があるという割合は80%であり、高い数値を示しています。なお、本調査では、個人のキャリアを形成する要素を「仕事の幅が広がること」「仕事の難度が高まること」「昇進・昇格すること」の3つに定義しアンケートを実施しましたが、その中でも「仕事の幅が広がること」を重視している方が多くなりました。 [3] 障がい者雇用で就職した方については、一般社員と比較して十分にキャリアアップを実現できておらず、キャリアへの満足度も低くなっている傾向が見られる 上述のキャリアを形成する3つの要素について、同じ会社の一般社員と比較した場合の印象を確認したところ、いずれも十分ではないと感じていることが分かりました。特に、昇進・昇格については、「昇進・昇格していない」という回答が87%となっており、その難しさが伺えます。また、自身のキャリアへの満足度では、「満足している」という回答は35%に留まっており、過半数が満足していないことも分かりました。 ※より詳細な調査結果については、「調査Report」をご覧ください
現職または(離職中の方は直近の)前職の雇用形態を教えてください
■契約社員または嘱託社員
■アルバイトまたはパート社員
■その他
現職または前職での役職を教えてください
■課長
■係長・主任
■一般社員
■その他
キャリアアップをすることに関心はありますか?
■まあまあある
■あまり無い
■全くない
ご自身の今後のキャリアを考える上で、最も優先順位が高いものはどれですか?
■仕事の難度が高まること
■昇進・昇格すること
現職または前職におけるご自身のキャリアへの満足度はいかがですか?
■まあまあ満足している
■あまり満足していない
■全く満足していない
アンケート期間:2016年1月18日~1月24日
有効回答者数: 268名(障がい者雇用で就職した方)